様々な年代・職業の人から、iPhoneのホーム画面のスクリーンショットを収集し、一冊の本にしました。もはや日常風景になっている、電車の中で人々がスマートフォンをいじっている光景。その様子を見て、それぞれのスマートフォンのホーム画面には何が映っているのだろうかと、ふと興味を持ったことがこのプロジェクトを始めたきっかけとなっています。皆が片時も離さないスマートフォンの画面は、公にされないプライベートな空間であり、そこから持ち主の人柄や興味・関心、考えていることなどを想像することができます。それぞれのホーム画面には、とても身近にあるからこそ、その時代の断片のようなものも無意識に記録されているのではないでしょうか。日々変化し消えてしまうその存在を、本という静的な形ですくいとり、保存しました。
紙 / A6、128ページ / 1,900円