紙にシールを貼ってたのしむ本です。本は「あるテーマによって束ねられているもの」で、「読者や鑑賞者の解釈の上に成り立つ」ものという理解から、工夫を加えることができ、やりとりのできる不完全な本としてシールブックを考えました。紙に描かれた線は、部屋の隅になったり、天井になったり、壁の境になったり、地平線になったりします。人の配置によって意味合いが変わり、また、マイクを置くと途端にステージになり、絨毯で空を飛んでみたりと道具との組み合わせで情景の切り替えの早さに驚きます。漫才をしているところなのか、だとしたらなんとぼけてつっこんでいるのかと想像しますし、ただゴロゴロしている様子の人は、自分も一瞬ゴロゴロしているような感覚を想像できるかと思います。
紙 / A5 / 800円
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