「3C形意拳」は、lololol.netの林亭君による3C製品(Computer,Communication,ConsumerElectronics)の特性を身振りで真似る、新しいスタイルのオープンソース武道であり、動物の行動生態学の本質を捉える試みでもある。私たちは日常のなかで使い慣れたガジェットや技術を、身体の動きを通じることでより深く理解することができるようになる。最高の形意とは「なりきる」こと。3C製品を真似る体験で一つになることで学び、新しい技術と共生すること楽しさを感じてほしい。林は太極拳や武道の哲学、そして人間と機械の認知プロセスをテーマにした作品を、さまざまなメディアやビデオ、テキストそしてパフォーマンス形式を用いて発表している。3C形意拳は、モバイルコンピューターやガジェットの本質を把握しようとする新しい形式の武道である。この動きを練習することで、デジタル時代の心と体の平衡を保つ助けとなるだろう。
「小青龍湯」は中国系伝統医学の感情と音に関する理論に基づくアートプロジェクト。この音のスープは金属や風や流水、それに龍の力を利用し、よどんだ水で汚れた身体を癒やすことを目的としている。一般に小青龍湯とは8つのオーガニックハーブから作られる人気の漢方スープのことである。中国の民間伝承では龍は水を支配すると言われ、このスープには龍の力が宿ると言われている。SherylCheungは、肉体は感情により絶え間なく演奏される楽器であるという考えを実験している。代謝活動をする裸の肉体のように、彼女のサウンドには幅があり、壊れやすいと同時に荒く強い。力、感情、道徳的秩序の唯物論的な理解を探求するため、エクスペリメンタルミュージック、抽象的な作曲と作詞に取り組んでいる。彼女の最近の研究は、中国の存在論の考えから音と医学に着目している。
『林亭君的3C 形意拳集』Paper / 150 × 300 mm / ¥1,234
『小青龍湯』Paper, CD, multimedia / A5 / ¥2,500
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