マンガは見開きのページに複数のコマを配置し、異なる時間軸のシーンを1つの画面に収めることができる。しかし「本」という形を維持したまま、その作品が持つ複数の見開きぺージや全てのコマを一度に見渡すは難しく、一般的に私たちは連続する見開きの画面とストーリー展開を記憶し、頭の中で繋げることで内容を理解していく。本作はそのような「本」が持つ特性から着想を得て制作したマンガ作品である。また、マンガのコマ全てを1枚の絵に収めた過去作「宇宙人、ひとり。」と対となる構成になっている。
紙 / 190 × 138 mm / ¥500