本は、おなじ情報が、おなじ価格で、どこでも手に取れるものです。しかし、約13,000店(※1)といわれている全国の書店の数は減少の傾向にあり、店頭で本を手に取れる機会は失われつつあります。その一方で、コンビニエンスストアの店舗数は51,000店を超え(※2)、さらに増え続けています。おなじ情報が、おなじ価格で販売されて、どこでも手に取れるものが本だとするならば、たとえば僕が毎朝のように食べているこの菓子パンも、本といえるでしょうか。広がり続けるいまの本と読書を考えるために、かつて本というメディアや、本屋が担っていたのかもしれないプラットフォームの役割を、コンビニエンスストアと菓子パンに重ねて、詩を書くことにしました。
※1.出典:日本出版販売株式会社のウェブサイトの新卒採用情報「出版業界の構造」より
※2.出典:セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンが2018年10月7日時点で公表している日本国内の店舗数の合算より

菓子パン/25cm×13cm×8cm/約100円
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